希望のかなた 映画感想 アキ・カウリスマキ
またまた映画観てきましたよ(`・ω・´)
※ネタバレ注意※
【希望のかなた】
難民問題を扱った作品ですね
恥ずかしながらニュースでは聞いて知ってはいても実際はどんな状況なのかまでは知らなかったので興味深かったです
この作品、凄い重いテーマを扱っているのに何故かほっこりした気持ちになれる不思議な映画でした('ω')
優しいというか手助けするという行為や姿勢が、すごく自然な流れで描かれていて、特別な事に感じないような描き方が素敵でした。
あと音楽が良かった!
BGMは驚くぐらいほとんどなくて静かなんですが、時折バンドや路上ライプ等のシーンで演奏があってそれがイイ(*´▽`*)
またこの監督の作風なのか、シュールな笑いのシーンが合間で入ってくるので重いテーマの物語を緩和してます。
この笑いのシーンも全部好きでした(*´▽`*)
周りのお客さんもフフ( *´艸`)て感じで笑いが起きてました笑
寿司のシーンはサイコーです。
あれレストランのお客さんは完食したのかな?(笑)
しかし幸せにハッピーエンドでは終わらないのがまた鑑賞後に考えさせられますね・・・
結局、難民申請した妹は許可が下りるのでしょうか?
申請却下されず強制送還になったらどうなってしまうのでしょうか?
実際に申請基準でどうなっているだろう?
カーリドの申請が却下された時の説明の時に、シリアでは戦闘が行われておらず脅威はないと判断するみたいな意味の明文があったけど、それを聞いている時のカーリドはどんな気持ちだったのだろうか?
収容施設に帰った後のTVニュースでシリアの空爆被害の映像を無言で見つめているシーンがとても辛い(´;ω;`)
この現実の辛さと人の優しさ、どちらも伝わる面白い映画でした。
個人的には、収容施設の無表情の施設員の女性が、カーリドが逃げ出すときに無言で扉の鍵を開けて助けるシーンが一番ぐっときましたね。
こんな風に家族以外の他人に対しても少し思いやりを持って、そして行動に移せれるように心がけたいです。
何か色々なことを感じて考えられるイイ映画でした(''ω'')